サーフェイサーとは
サーフェイサー(通称「サフ」)は、塗装前にパーツ表面に吹き付ける下地材です。塗料の定着を助け、表面のキズや凹凸を目立たせて確認しやすくする役割があります。
「サフ吹きは面倒」「省略しても塗れる」という意見もありますが、塗装の仕上がりや耐久性に大きく影響する工程です。
サーフェイサーを使う理由
塗料の食いつきを向上させる プラスチック素材はそのままでは塗料が乗りにくく、剥がれやすいです。サフを吹くことで塗料がしっかり定着します。
表面のキズ・パーティングラインを発見できる グレーや白のサフを吹くと、ゲート跡や合わせ目のヤスリがけの甘さが一目でわかります。塗装後に気づいても手遅れになるため、サフ段階でのチェックが重要です。
発色を安定させる プラスチックの素材色(特に赤・黄・白系)は下から透けて発色に影響します。白サフや色サフを使うことで、上塗り塗料の発色が安定します。
金属パーツ・改造後の素材をカバーする エポキシパテや金属パーツは塗料が乗りにくいですが、サフを介することで均一な塗装面を作れます。
サーフェイサーの種類
| 種類 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| グレーサフ | 最も一般的。中間色で上塗りの発色に影響しにくい | 汎用 |
| 白サフ | 上から明るい色を塗るときに有効 | 白・黄・赤系の上塗り |
| 黒サフ | 重厚感・金属感が出やすい | シャドウ塗装・メカ系 |
| ピンクサフ | 肌色パーツに最適 | フィギュア・顔パーツ |
| 瓶サフ | エアブラシ用。薄めて使用できる | こだわり派 |
| 缶サフ | 初心者でも扱いやすい | 入門・手軽に使いたい |
サーフェイサーと天気の関係
サフもラッカー系塗料の一種がほとんどであるため、湿度の影響を大きく受けます。
高湿度時のリスク
- 白化(かぶり)が発生しやすい
- ザラザラした「ゆず肌」になりやすい
- 乾燥が遅くなり、重ね塗りまでの待機時間が延びる
推奨湿度 サフ吹きは通常の塗装と同様、湿度50〜60%以下が望ましいです。
サフ吹きに適した気温 15〜25℃が最適です。10℃以下では乾燥が極端に遅くなるため、下地処理のタイミングとして不向きです。
塗装日和のスコアが高い日は、サフ吹きにも最適なタイミングです。
サーフェイサーの吹き方のコツ
距離を一定に保つ 缶サフ・エアブラシともに、パーツから20〜30cm程度の距離を一定に保って吹きます。近すぎると液垂れ、遠すぎるとザラつきが出ます。
薄く重ね吹きする 一度に厚く吹かず、軽く2〜3回に分けて重ねましょう。厚吹きはディテールを埋める原因になります。
缶サフは温めてから使う 冬場は缶サフを40℃程度のぬるま湯で温めておくと、噴射圧が安定して使いやすくなります。
全体を均一に吹く 一箇所に長く当てず、パーツ全体を動かしながら均一にスプレーします。
サーフェイサー後のチェックポイント
サフ乾燥後に以下を確認しましょう。
- キズ・パーティングライン: 光を当てて横から見るとわかりやすい
- ゆず肌・ザラつき: 600〜1000番のペーパーで磨き直す
- 気泡・液垂れ: 乾燥後にヤスリで修正
- 塗り残し: 全面均一に乗っているか確認
問題があった箇所を修正した後、再度サフを吹いて仕上がりを確認します。
まとめ
サーフェイサーは「省ける工程」ではなく「仕上がりを決める工程」です。天気の良い日にサフを丁寧に吹くことで、その後の塗装工程がグッと楽になります。
塗装日和でスコアを確認して、最適なタイミングでサフ吹きと本塗装を計画しましょう。