雨の日の塗装は本当にダメなのか?

「雨の日は塗装しちゃダメ」と聞いたことがある方は多いと思います。特にラッカー系塗料は湿度に敏感で、雨天時の塗装は白化(かぶり)のリスクが高まります。

ただし、塗料の種類や環境を工夫すれば、雨の日でも十分に塗装を楽しめます。

雨の日・梅雨期に起きやすいトラブル

白化(かぶり) ラッカー系塗料に多い現象。溶剤が蒸発する際に塗膜表面が冷え、空気中の水分が塗膜に混入して白くなります。湿度60%超えから注意が必要です。

乾燥不良 水性塗料・エナメル系塗料は湿度が高いと乾燥が著しく遅くなります。重ね塗りのタイミングを誤ると塗膜が崩れます。

塗料の変質 開封した塗料瓶は湿気を吸いやすく、長期保管中に粘度が変わったり固まったりします。

対策①:除湿してから塗装する

最も根本的な対策です。

エアコンの除湿(ドライ)モードを使う 室内の湿度を50%以下に下げてから塗装を始めましょう。湿度計があると便利です。

除湿機を使う 塗装ブースの近くに除湿機を置くと、局所的に湿度を下げられます。

密閉した部屋で作業する 窓を開けると外の湿った空気が入ってくるため、雨の日は換気扇のみで換気しましょう。

対策②:水性塗料に切り替える

梅雨・雨の日は水性塗料が活躍します。

塗料湿度耐性雨の日の適性
ラッカー系低い(〜60%)△ 除湿必須
水性アクリル高い(〜70%)○ 扱いやすい
エナメル系中程度△ 乾燥が遅い

シタデルカラーや水性ホビーカラーは、湿度70%程度までなら白化の心配が少ないため、梅雨時の強い味方になります。

対策③:筆塗りに切り替える

エアブラシは霧状の塗料を吹き付けるため、湿気の影響を受けやすいです。雨の日は筆塗りに切り替えることで、湿度の影響を最小限に抑えられます。

筆塗りは下地やベタ塗りには手間がかかりますが、ウォッシング・ドライブラシ・細部の書き込みなど、ディテールアップには非常に適しています。雨の日は「筆塗りの練習日」と割り切るのも一つの手です。

対策④:塗装以外の作業に集中する

塗装が難しい日は、塗装以外の工程に時間を使うのも賢い選択です。

  • パーツの切り出し・ゲート処理
  • 合わせ目消し(パテ・接着剤)
  • 改造・スジ彫り
  • デカール貼り(塗装後のパーツ)

塗装工程を前後に分けて計画を立てると、雨が続く梅雨時期でも作業を進められます。

梅雨前にやっておきたい準備

  • 湿度計を用意する(安価なものでOK)
  • リターダー(遅乾剤)をストックしておく
  • 水性塗料を数色用意しておく
  • 除湿剤・除湿機の動作確認をする

まとめ

雨の日だからといって塗装を完全に諦める必要はありません。除湿・塗料の切り替え・筆塗りへの変更など、環境と方法を工夫することで一年中塗装を楽しめます。

塗装日和では現在地の湿度をリアルタイムに確認でき、塗料別のスコアも表示されます。梅雨時期は「水性」モードを選択してチェックするのがおすすめです。